「双语新闻」木枯らしの森
静岡市の羽鳥地区に伝説がある。木の精が美しい女性に恋をし、若者に姿を変えて夜ごと通った。正体が一本の木と知った父が怒り、木を切り倒し、娘を川に流す。悲しんだ母が懸命に追うが、川の中州で見失ってしまう。
静冈市的鸟羽地区流传着一个传说。木精灵爱上了一个美丽的姑娘,于是变化成一个年轻人的模样,每夜与姑娘相见。姑娘的父亲发现了他其实是一棵树,于是把那棵树砍倒,把女儿扔进了河里飘向远方。悲伤的母亲拼命追赶,可是在一处河中央的小丘出追丢了。
娘に「焦(こ)がれた」母の胸中を思い、中州にある丘をいつしか「木枯森(こがらしのもり)」と呼ぶようになった。安倍川の支流、藁科(わらしな)川にいまもある伝承の森を訪ねた。こんもりと茂った姿は緑色の半球のよう。
后来人们体察着思念女儿的妈妈的心情,把河中央那处小丘成为木枯林。日前我去了安倍河的支流、藁科河中的一处原始林地,那是一处树木茂盛,像个绿色的半球形的林地。
「枕草子に出てくる『こがらしの森』は、この森だと語り継がれています」。そう話す近松道雄さん(77)は、森の中にある神社「木枯八幡」の前氏子総代。毎秋、ずぶぬれの若者たちが、みこしをかついで川を渡る。「立派にかついで一人前。地域の成人式のような神事です」。
“很久以来人们都说,枕草子里的那个《木枯林》,就是这里”,这么说的是近松道雄桑,他是位于该林中“木枯八幡”神社的前施主总代表。每年秋天,浑身湿透的年轻人们会抬着神轿渡过河流(送八幡神回归神社)。“能完成抬神轿任务,才算是个男子汉。这项神事活动类似当地的成人典礼了”。
中州に渡ろうとしたが、橋や舟はなかった。やむなく靴を脱ぎ、ズボンをひざ上までまくる。水は冷たく、流れに足をとられそうになる。古びた石段を上り、小さなほこらの前で手を合わせた。
那天我想要渡河,可是既没有桥,也没有船。没办法,我只能脱掉鞋,卷起裤腿到膝盖以上。水很凉,水流很急让我难以前进。到达河中间的小丘后,踩着古老的石阶向上,来到了一处小小的寺庙前,双手合十。
今回の取材のきっかけは、「木枯らし1号」が関東で近々吹くかもしれないとの天気予報。木枯らしと縁の深そうな土地を選んだ。1号はまだ観測されていないが、最新の天気図を見れば西高東低の気圧配置。ギュッと幅の詰まった等圧線に冬の到来を感じる。北海道は早くも猛吹雪に見舞われている。
我之所以想起去到那里,是因为天气预报说“木枯1号”风可能会很快在关东地区刮起,于是我想到了去和“木枯”有渊源的那处小丘。虽然1号风尚未成型,不过看最近的天气图形,是明显的西高东低的气压配置。等压线之间的间隙是那么的小,这预示着冬天即将到来。北海道今年已经经历过了猛烈的风吹雪。
薄着での外出に後悔したり、朝に着込んだコートが邪魔になったりする時候である。いつ木枯らしが吹いても困らないよう、寒さへの備えは怠りなく。
如今的时节,是常常会后悔出门穿少了,或者是后悔早晨穿衣太多了、脱下来的衣服成了累赘的时候。希望大家做好应对寒流的准备,这样无论木枯1号何时到来,也不会慌张了。
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